韓国のゴシック・ロック概説

主な動向

結論から言うと、日本以上に韓国のゴスとは商業ゴスがメインであり、正直なところ第4波ゴシック・ロックの流れに括れるバンドが2、3いるのみである。

韓国にゴスが波及したのは、1990年代ごろとされている。つまり、日本を含めた資本主義文化圏に同時多発的に影響が及んだのとは時間差がある。

この結果、例えば初期にゴスムーブメントの中心にいたRainy Sunなどが、韓国は1990年代に進行したオルタナティブ・ロックなどへのアンチテーゼとしてゴス文化を受容したと言及している。韓国人にとってゴスとは、パンクロックやポストパンクと全く関係ないのである。

つまり、韓国の場合、完全にゴシック・ロックなしでゴスが成立してた。この点は、まだポジパンムーブメントを経由した日本ともさらに異なっている。このせいで、KPOPアーティストがビジュアル表現的にゴスを取り入れることまでも、ゴスのムーブメントとしているレベルで、日本と同程度には一部のゴスだけのイメージを増幅しているようだ。

ということで、韓国にとってゴスのバンド音楽とは、1980年代のムーブメントをすっ飛ばして、1990年代のムーブメント以降のイメージが大きい。事例として出てくる、Ophelia、Oathean、Dark Mirror Ov Tragedyなどのメタルバンドが、韓国のゴスにとってのバンド音楽とされ、狭義のゴシック・ロックは誰もやっていなかったに等しい。

DARK MIRROR OV TRAGEDY - I Am The Lord Ov Shadows (Official Video)

韓国のゴシック・ロックで検索するとA Doomあたりも引っかかるが、HIMやType O Negativeのようなと形容されているように、正直ヨーロッパ的にはダーク・ロックと言い切ってしまう側の音楽性である。

ただし、International Badboys Inc.(現在はLoser Vandross)、Bendi Boiといった、bandcampを探すと、もろに原義通りのゴシック・ロックみたいなことをやっているアーティスト自体は存在する。 とはいえ、bandcampを拠点にしている、2020年代に活動し始めた存在という2点から、要するに2010年代以降のポストパンク復権に同調した存在である。つまるところ、これらは韓国のゴス文化の文脈からは切り離されているというわけである。

参考文献

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