ざっくりとしたエミリィ・メトネルの生涯

エミリィの死後

ユングは、その後もある程度ヒトラーなどと歩みをそろえました。一方で、回顧録でヴォルフにすら謝辞を述べない性格からも、エミリィのことは彼の人生でまるっきり無視されました。

こうして、エミリィ・メトネルという人間の人生は、ベールイ、ニコライ・メトネル、ユングといった、彼と深くかかわった誰の人生の伝記にものこされませんでした。

エミリィの唯一の伝記作家Ljunggrenは、エミリィ・メトネルという人間の運命は、2人のヨーロッパ文化の偉大な代表者に利用されることであったとしています。このベールイとユングの仲介者であったのがエミリィだったのですが、そのことがベールイとユングになんらかの共通性があったのだと、Ljunggrenはみなしています。

こうして彼は、第二次世界大戦前夜という状況で、ある意味何も知らないまま亡くなり、何の結果も見届けず、60年以上の生涯を終えることになりました。

Kalafina 『into the world』MV(Short Ver.)


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