小話をまとめる
実はメトネルを悼んだピアノソナタがある
イギリスの作曲家・ハロルド・トラスコットのピアノソナタ5番の副題は「ニコライ・メトネルを悼んで」である。
実はリズムゲームに楽曲が収録されている
台湾系企業が運営する「DEEMO II」に、実はOp.39 No.5「悲劇的」が収録されている。
実はメトネルという名前が登場する漫画がある
かなり有名なネタだが、2011年にアニメ化したことでもおなじみの漫画『神様ドォルズ』のヒロイン・史場日々乃の実家が喫茶店「メトネル」である(このせいで「メトネル アニメ」で検索するとこの作品のドラマCDばかり引っかかるのはお約束)。
実はメトネルの楽曲の演奏シーンが登場する創作物が過去には存在した
今はすでに読むことができない、漫画『世にも不実なピアノソナタ』のWeb連載版の1話である。簡単に経緯を説明すると、心を動かされることが無く恋愛もうまくいかない主人公の環奈が、イケメンピアニストの凱の演奏するメトネルのピアノソナタ「悲劇的」を聴いて生まれて初めて官能の心情を感じるというシチュエーションである。
のだが、この漫画は商業連載になり、この部分はラフマニノフのピアノソナタ第2番に変わってしまった。この商業連載化でWeb時代の漫画は消されてしまい、漫画自体あっけなく終わってしまったこともあり一部の好事家にのみ語り継がれている。
なお、作者の欧坂ハル氏が過去にTwitterで語っていたのだが、やはり商業連載の1話目からメトネルはダメだったのでこうなったようである。
実はメトネルの楽曲には別音楽ジャンル調のアレンジが複数ある
まず、メトネル研究者で作曲家のWendelin Bitzanが、過去にメトネル関連のニュースレターの6号で、購読者にメトネルのOp. 11 No. 3のジャズバラードアレンジの楽譜を配布している。この楽譜は2020年の生誕140周年に結局公開配布したので、以下から手に入る。
また、YouTubeにはOp.22のチップチューンアレンジがあがっている。
実はメトネルをたとえ話に使うビジネス書がある
三品和広『リ・インベンション: 概念のブレークスルーをどう生み出すか』に、メトネルがたとえ話で登場する。ただし、ここでメトネルは、聴衆の嗜好の変化というイノベーションについていけないプレイヤーという、かなり悪い具体例として描かれている。
実はニコライ・メトネルのドキュメンタリー映画がある
メトネル関連のイベントに現地まで行くような人間にはおなじみだが、2013年に監督・脚本Аида Соболеваの60分くらいの”Загадка Метнера”(メトネルの謎)というドキュメンタリー映画が作られている。
ただし、物理フィルムをロシアで借りて見るくらいしか視聴手段がないので、日本人が見ることができるのかは謎。
実はニコライ・メトネルはアニメ化されている
ロシアのメディアKtomymediaに、ロシア時代末期のアンナ・トロフスカヤの別荘での生活時代についてをアニメ化されている。このため、メトネルのアニメは少なくとも1点はこの世に存在する。